まずはこちらの室伏選手のトレーニング理論をご覧ください。

https://www.youtube.com/watch?v=0lvNGiDugFI

この動画に載っていることや、武井壮さんのボディコントロール理論（ネットに基本的な情報は転がっています）と、非利き手でのテニスからいろいろ考えました。

今回はそのことについて書いていきます。

少し抽象的になってしまいますが、ご容赦ください。

非利き手テニスにも少し慣れてきて、フォアやバックのストロークはそこそこ打てるようになってきました。

しかし、サーブとスマッシュだけは全然うまくいきません。

打点がよくわからないし、スイングの仕方もよくわからない状態です。

いったん利き手に戻して、うまくやっていたときはどんな感じだったか思い出してからやってみても、やっぱりうまくいきません。

１００回やっても、仮に１０００回やってもコツが掴めそうにありません。

じゃあ１万回やれよと言われそうですが、そこまでやる前に参ってしまいそうですよね。

そのとき、上記のお二方の提唱する理論を思い出しました。

むやみに反復練習をしていても変な負担がかかってかえって下手になってしまいますし、思い通りに体を動かせない状態で練習していても練習効果は薄いです。

必要なのはイメージトレーニングと、イメージと実際の間のギャップを埋めていく作業です。

イメージトレーニングとは頭の中で自分のベストだと思うフォームを想像することです。

想像と書いてしまいましたが、どちらかというと自分が理想的だと思うフォームの映像を覚えておいて、それを思い出す、という感じのほうが近いです。

だから、ちゃんとイメトレをするためには上手な人やプロのプレーを見ておく必要があります。

また、理想的なフォームは何度も更新していく必要があります。

上手になるに連れて見える世界は変わってきますし、自分の理想も変わってきます。

イメージと実際の間のギャップを埋めていく作業も大事です。

ここがいちばんの工夫のしどころですし、上手になりやすい人と上手になりにくい人の間で差がつきやすいところです。

イメトレをしてから練習したり、フォームを確認するなどするだけでも効果があることはあります。

しかし、大幅な改善はなかなか見られません。

それよりも、上達したいプレーのもとになっている型みたいなものを体で理解できるアプローチのほうが有用です（抽象的ですみません）。

僕の場合、サーブやスマッシュのトロフィーポジションからスムーズに腕を展開していきボールを打つ動作が、非利き手ではうまくできていませんでした。

肘をいったん曲げてから伸ばしつつ、ラケットを加速させていく流れです。

そこで、ショルダーカットサーブを練習してみました。

ショルダーカットサーブはたぶん軟式テニスで使われているものなんですが、肩口あたりの高さからボールに逆回転をかけながら送り出すようなサーブです。

あれも、肘の曲げ伸ばしと手首を利用してラケットを加速させ、ボールに逆回転をかけています。

ストロークみたいな打点の低いところでなら、今でもある程度思い通りに打てます。

そこで、低い打点でサーブの動作に必要な型と同じ型から成り立っている動作を探して、それをできるようにします。

それから、少しずつ打点を上げていこうと思ったわけです。

そのやり方はけっこううまくいきました。

スライスサーブっぽい打ち方なら、そこそこできるようになりました。

今まで打点もラケットの当たり方も安定しなかったのですが、そこそこ安定するようになりました。

あともう少し練習すれば、フラットサーブの打点で打てるようになりそうです。

テニスの動作はスマッシュにしろストロークにしろ、人によって若干の違いはありますが、基本となっている動作の型があります。

その型を身体に理解させることが、イメージと実際のギャップを効率的に埋めていくコツです。

まじめな方は反復練習に走ってしまうことが多いです。

しかし、それはちょっと安易かもしれません。

むやみに反復練習に走るのではなく、最も効果的なやり方は何か考える必要があります。